研究課題/領域番号 |
18K16144
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
夏目 統 浜松医科大学, 医学部, 助教 (20649115)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 食物アレルギー / 経皮感作 / 経口免疫療法 / ピーナッツ / 環境抗原 / ピーナッツアレルギー / 耐性獲得 / 予防 / ピ^ナッツ / 卵 / IgE / IgG / アフィニティ / IgA |
研究成果の概要 |
ピーナッツアレルギーに対する極少量経口免疫療法(very low dose oral immunotherapy: VLOIT)で、1年間で陰性閾値がピーナッツ 0.1 (0.1-0.3) gから1.0 (0.3-1.0) gと有意に増加した(p=0.020)。食物特異的IgG4が有意に上昇し、耐性閾値増加の要因になっていた。除去群ではIgG4は増加しておらず、ピーナッツ1/50粒以下と極少量のOITでも、免疫寛容が誘導されていた。一方、家族がピーナッツ摂取を継続すると、経口免疫寛容とは別に、経皮感作を起こし、IgE上昇、SPT増大していた。今後環境抗原への介入の要否について検討が必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
除去と比べてピーナッツ1/50粒以下と極少量を摂取継続するOITであっても、体がピーナッツを認識し、IgG4を産生し、耐性閾値の増加につながったことを明らかにした。また、これまでの研究と異なり、舌下に保持することなく、極少量の食物蛋白を摂取するだけで閾値が上昇し、免疫グロブリンに影響を及ぼすことが確認できた。 さらに、家族が摂取継続していることによる環境抗原量の影響について、経口免疫寛容としてのIgG4増加には関与しないが、経皮感作には影響し、OIT中であっても特異的IgE上昇、SPT上昇が起こった可能性を明らかにした。 今後耐性獲得のために、環境抗原に対する介入要否の検討が必要である。
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