研究課題/領域番号 |
18K16151
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
浅野 澄恵 岡山大学, 医学部, 客員研究員 (80816497)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | DNAメチル化 / SLE / CTSE / CD4陽性T細胞 / Kaiso / CTSE (カテプシンE) |
研究成果の概要 |
SLE由来CD4陽性T細胞において新規疾患関連遺伝子を探索するため、SLEモデルマウスMRL/lpr (MRL) 及び対照群C57BL/6 (B6)よりメチル化DNAとmRNAを抽出し、網羅的シークエンス解析によって、MRLにおいてカテプシンE (Ctse) のイントロン1領域内に11箇所のCpGの低メチル化とCtse mRNAの有意な発現亢進を確認した。そのうちB6で高メチル化したCGCG配列において、MRLでは低メチル化を認めた。ChIP-qPCR法とEMSA法にて, CGCG領域のDNA脱メチル化により、メチル化感受性転写因子Kaisoの結合が阻害され、Ctseの発現亢進を確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
SLEの新規治療薬を見いだすため, その発症機序に着目し, 後天的遺伝子制御に関与するメチル化DNAとmRNAを検索した. SLEのCD4陽性細胞で, カテプシンE(Ctse)のCGCG配列の低メチル化によりメチル化感受性転写因子Kaisoの結合が阻害され、Ctseの発現が亢進し, Pdcd4 mRNAの発現亢進を介してIL-10分泌が亢進することを確認した。Ctse は少なくともSLEにおけるIL-10の高発現に関連しており、更なるCtseの機能解析にて、SLEの病態解明や新規治療ターゲットになりうることが期待される。
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