研究課題/領域番号 |
18K16155
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
尾崎 貴士 大分大学, 医学部, 助教 (70749374)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | パルミトイルエタノールアミド / Toll様受容体 / 脂質メディエーター / オレオイルエタノールアミド / パルミトイルエタノールアミド 容体 / Toll様受容体9 / SLE / 炎症 |
研究成果の概要 |
本研究では、PEAは骨髄由来樹状細胞、脾臓B細胞、Raw 264.7細胞においてTLR9刺激を介した炎症性サイトカイン産生をmRNAレベルおよび蛋白レベルで抑制することを見出した。さらに、TLR9刺激による細胞表面マーカーの発現や、細胞増殖、抗体産生をPEAは抑制することも明らかにした。また、TLR9刺激によるseptic shock modelマウスに対して、PEAを投与することで生命予後が改善した。PEAは他のTLR刺激(TLR2, 3, 4, 7)による炎症性サイトカイン産生も抑制することから、TLRが関与するSLEを含めた炎症性疾患の治療においてPEAが応用される可能性が期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、抗炎症性の脂質メディエーターが注目される中において、本研究を通じてパルミトイルエタノールアミド(PEA)が各種免疫担当細胞におけるTLR9刺激を介した炎症性サイトカイン産生や細胞表面マーカー発現、細胞増殖や抗体産生に対していずれも抑制的に作用することが明らかとなった。また、PEAの抗炎症作用はSeptic shockモデルマウスの生体内においても発揮されることも見出した。将来的にSLEをはじめとするTLRが関連した炎症性疾患の治療薬として、PEAが創薬のターゲットとなり得る可能性が示唆される。
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