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病的な樹状細胞由来破骨細胞のみを標的とした新規骨破壊抑制法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18K16164
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
研究機関産業医科大学

研究代表者

成澤 学  産業医科大学, 医学部, 助教 (10553802)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード関節リウマチ / 破骨細胞 / 樹状細胞 / CTLA-4Ig / アバタセプト / T細胞 / 分化転換 / 滑膜
研究成果の概要

関節リウマチ(RA)の骨・軟骨組織の破壊原因として、動物実験では樹状細胞(DC)から分化する破骨細胞(DC-OC)が報告されていたが、ヒトでは詳細が分かっていなかった。DC-OCは一般的な単球由来破骨細胞(Mo-OC)よりも骨吸収能が高く、Mo-OCにはないDCの特徴を有し、免疫機能を司るT細胞を増殖させた。RA治療薬の1つであるCTLA-4IgはこのT細胞増殖を抑制した。さらに、RAと変形性膝関節症の滑膜を比較したところ、DC-OCはRAの滑膜内にしか存在しなかった。通常の骨代謝から逸脱したDC-OCが炎症の維持と関節破壊の双方に寄与している可能性を初めて明らかとし、論文として発表した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

関節や骨格機能に多大な影響を及ぼす慢性骨破壊性疾患である関節リウマチの骨病変において、破骨細胞が非常に重要な役割を担っている。生理的には単球を前駆細胞として分化・癒合する破骨細胞の中に、未成熟樹状細胞から破骨細胞に分化転換する亜集団を確認し、関節リウマチの病的な増殖滑膜にそのサブセットが存在することを証明した。樹状細胞由来破骨細胞が高い骨吸収能のみならず、樹状細胞に類似した免疫活性化作用も伴うことで病態の増悪に大きく関わっている可能性を初めて示すことができた。今後、この病的な樹状細胞由来破骨細胞を治療ターゲットとすることで、副作用を減らした上で骨・関節破壊を抑制できる可能性も拡がったと考える。

報告書

(4件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書
  • 2018 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Human dendritic cell-derived osteoclasts with high bone resorption capacity and T cell stimulation ability.2021

    • 著者名/発表者名
      Narisawa M, Kubo S, Okada Y, Yamagata K, Nakayamada S, Sakata K, Yamaoka K, Tanaka Y.
    • 雑誌名

      Bone.

      巻: 142 ページ: 115616-115616

    • DOI

      10.1016/j.bone.2020.115616

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2018-04-23   更新日: 2022-01-27  

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