研究課題/領域番号 |
18K16168
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立循環器病研究センター |
研究代表者 |
森 啓悦 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 研究所, 流動研究員 (00794330)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | Arid5a / 肺高血圧症 / 慢性炎症 / サイトカイン / 炎症 |
研究成果の概要 |
肺高血圧症は肺動脈に狭窄・閉塞病変を生じ、肺動脈圧上昇から右心不全に至る難治性疾患であり、炎症病態が関与していることが報告されている。本研究は、mRNAの安定化に寄与することで炎症を制御しているArid5aという蛋白質に注目し、遺伝子改変マウスを用いて肺高血圧症モデルを作製し、Arid5aが肺高血圧症の病態形成に果たす意義を検討した。血行学的解析の結果、Arid5a欠損マウスでは肺高血圧症が改善することを明らかにした。また、免疫細胞の構成や血管構成細胞の遺伝子発現にも変化が起きている可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によりArid5aが肺高血圧症の病態に関与していることが明らかとなった。mRNAの安定化に寄与する蛋白質が肺高血圧症の新たな治療標的となりうることを示したものであり、今後の新規治療薬創出の観点から意義のある成果である。 さらに、これまでは主に免疫細胞におけるArid5aの重要性が報告されてきたが、今回の研究では、肺高血圧症の病態形成においてArid5aは血管構成細胞においても重要な役割を果たしていることが示唆された。非免疫細胞におけるmRNAの安定化と疾患との関わりを示すものであり、学術的にも意義のある成果と言える。
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