研究課題/領域番号 |
18K16172
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54030:感染症内科学関連
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
鳥居 ゆか 名古屋大学, 医学部附属病院, 医員 (00770281)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | 急性脳症 / AESD / エクソソーム / マイクロRNA / 急性脳炎脳症 / 網羅的解析 / 次世代シーケンス / バイオマーカー |
研究成果の概要 |
けいれん重積型(二相性)急性脳症(AESD)における脳脊髄液および血清エクソソーム中マイクロRNAの発現解析について次世代シーケンスで検討した。AESD群5例および熱性けいれん症例群5例の脳脊髄液および血清からエクソソームを抽出しエクソソーム中のsmall RNAを次世代シーケンサーにて判読、データベースへ照合した。脳脊髄液からのべ176種類のマイクロRNAが症例あたり平均4,029リード検出され、miR381-3pの発現が脳症群で有意に上昇していた。血清からのべ663種類のマイクロRNAが症例あたり平均599,470リード検出されたが、2群間で発現に有意差のあるマイクロRNAはなかった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
小児の急性脳症の中でも頻度が多く神経学的予後の悪いAESDを早期に診断できるバイオマーカーの探索を目的としてエクソソームに着目したマイクロRNAの次世代シーケンサーを用いたnon-targetな解析を行った。髄液や血清からエクソソームを抽出しマイクロRNAを同定することができた。しかし、血清では発現が有意に変化していたマイクロRNAはみられず、髄液で有意に発現していたmiR-381-3pはリアルタイムPCRで用いた検証では結果の乖離がみられた。本研究では目的とするバイオマーカーとなるマイクロRNAの同定には至らなかったものの、手法としてはその他の疾患に応用ができると考えられた。
|