研究課題/領域番号 |
18K16180
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54030:感染症内科学関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
中村 朋文 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 研究員 (00772526)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | HIV-1感染症 / 新規HIV-1治療法 / HIV-1ゲノム編集 / CRISPA-Cas9 / HIV-1 / AAV / SaCas9 / GesicleCRISPR/Cas9 / 潜伏感染 |
研究成果の概要 |
『HIV治癒』に向けて、問題となっている感染細胞内に残存するHIVプロウイルスを切断することを目的に改変型CRISPR-Cas9を作成した。そのデリバリーシステムとして改変型アデノ随伴ウイルス(rAAV)やエクソソーム様小包(Gesicle)を用いて、新規のHIV-1ゲノム排除システムを構築し、試験管内でHIV-1のゲノム排除率を検討した。しかしながら、HIV-1の感染力能力は非常に強く、新規システムのみではHIV-1の増殖は全く抑制できず、薬剤と併用した状態でのHIV-1プロウイルスの完全排除も困難であった。ツールとし更なる改良が必要であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
HIV感染症は、combination antiviral therapy(cART)が唯一の治療法であるが、服薬を中止すると体内のHIVリザーバーからHIV が再増殖するため、生涯にわたりcARTを継続しなければならない。ゆえに『HIV治癒』に向けて斬新で画期的な新規治療法の開発が必要不可欠な状況である。問題となるHIVリザーバーの一因として、HIVのプロウイルス状態(感染細胞に増殖可能なHIV-1 DNAが残存)が指摘されているが、このHIVプロウイルスの排除法を開発することが『HIV治癒』に向けて必須のステップになると考えられる。
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