研究課題/領域番号 |
18K16185
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54030:感染症内科学関連
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
藤本 寛樹 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 学外研究員 (80779489)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | ムーコル症 / 特異抗体 / 画像診断 / Rhizopus oryzae / 肺真菌症 / PET/MRイメージ |
研究成果の概要 |
深在性真菌症ムーコル症の特異抗体を用いてその画像診断の可能性を検討した。ムーコル症の原因微生物の代表であるRhizopus oryzae由来の蛋白(RSA:23kDa)を精製して、ウサギに免疫してポリクローナル抗体を作成し、抗原検出キットを作成した(特許習得済み)。その後、RSAの モノクローナル抗体の精製に成功した。抗体を用いた免疫染色では、感染マウス肺組織中の真菌を確認することができた。一方、抗体をラジオアイソトープでラベルしてPET/CTにて画像検出を試みたが、肺内にうまく描出できなかった。今後、抗体の条件等の再検討が必要と考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
侵襲性アスペルギルス症に関するPET/MR検査の有用性が海外より報告されているが,国内において研究は行われていない。また、ムーコル症についてはR.oryzaeの特異抗原(RSA)以外に有用なマーカーは報告されておらず、PET/MRを使用した画像診断への応用についても行われていなかった。本研究は,従前には無かったムーコル症への早期かつ非侵襲的な検査の実現に向けた基礎的な検討であると位置づけられる。今回は最終段階へは到達できなかったが、現在早期診断が難しいムーコル感染症の新規画像診断へ発展する可能性を有している。また、深在性真菌症のみならず、難診断の感染症診療に新展開をもたらす研究と考える。
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