研究課題/領域番号 |
18K16194
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
恒川 卓 名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (10809825)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 炎症 / 報酬系 / 高脂肪食 / 肥満 / IKKβ / インスリン / レプチン / 過食 |
研究実績の概要 |
I kappa B kinase β(IKKβ)受容体をloxP配列ではさんだノックインマウス (IKKβ flox/flox マウス、number 01921)をEuropean Mouse Mutant Archiveより凍結精子にて輸入し当大学内の実験動物部門にて産駒の作製に成功した。IKKβ flox/flox マウスをドーパミンニューロン特異的にCreが発現するDopamine transporter (DAT)-Cre マウス(Jack stock #006660)と交配し、得られたIKKβ +/flox DAT-Cre マウスをさらにIKKβ flox/flox マウスと交配し、IKKβ flox /flox DAT-Cre マウス、すなわちドーパミンニューロン特異的IKKβノックアウトマウスを作成した。また、側坐核を含む線条体特異的にCreを発現するGpr88-Creマウス(Hisatsune C et al., 2013 Transgenic Res)とIKKβ flox/flox マウスを交配して得られたIKKβ +/flox Gpr88-Cre マウスをさらにIKKβ flox/flox マウスと交配し、IKKβ flox /flox Gpr88-Cre マウス、すなわち線条体特異的IKKβノックアウトマウスも作成した。 また野生型マウスに高脂肪食を投与し腹側被蓋野、側坐核および背側線条体における炎症性サイトカインのmRNA発現の変化について普通食投与群と比較検討した。さらに野生型マウスにインスリンあるいはレプチンを脳室内投与して腹側被蓋野あるいは側坐核にインスリン受容体あるいはレプチン受容体下流のシグナル蛋白のリン酸化が増加することを確認した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
IKKβ flox/flox マウスを輸入し、当大学内の実験動物部門にて産駒の作製に成功した。またドーパミンニューロン特異的あるいは線条体ニューロン特異的IKKβノックアウトマウスの作製に成功したため。
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今後の研究の推進方策 |
IKKβ遺伝子特異的なプライマーを用いたPCRでIKKβ遺伝子が腹側被蓋野あるいは線条体で特異的にノックアウトされていることを確認する。またドーパミンニューロン特異的あるいは線条体ニューロン特異的IKKβノックアウトマウスに高脂肪食を投与し摂食量、体重、脂肪重量およびエネルギー代謝の変化を比較検討する。またこれらのノックアウトマウスで腹側被蓋野および線条体のドーパミン受容体などの高脂肪食投与下における発現の変化について野生型マウスと比較検討する。また高脂肪食投与下においてインスリン受容体およびレプチン受容体下流のシグナル蛋白のリン酸化について野生型マウスと比較検討する。さらにはこれらのノックアウトマウスにおいて高脂肪食投与後に条件付け場所嗜好性試験を行い高脂肪食への依存性を野生型マウスと比較検討する。
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