研究課題/領域番号 |
18K16195
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
井田 昌吾 滋賀医科大学, 医学部, 客員助教 (90792028)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 膵β細胞 / 膵α細胞 / O-GlcNAc修飾 / 翻訳後修飾 / β細胞 / α細胞 / 膵島 |
研究成果の概要 |
蛋白の翻訳後修飾は細胞機能を制御において重要な役割を果たしている。その一種であるO-GlcNAc修飾は糖尿病合併症と関係が深いことが知られているが、糖代謝の中心的役割を果たす膵島における役割は不明であった。我々は本修飾がインスリン分泌を行う膵β細胞で欠損したマウスを用いて検討を行った。その結果、同修飾が欠損したマウスは最終的にERストレスや酸化ストレスといった種々のストレスにより障害を受けることが判明し、膵β細胞の維持に重要な役割を果たしていることが示された。また、一過性のインスリン分泌の亢進が同マウスで認められたが、膵島のマイクロアレイ解析では種々の遺伝子が変化していることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糖尿病は高血糖に起因した細胞内代謝障害に伴い生じる全身性疾患であり、近年、その患者数は世界中で急激に増加している。膵島はインスリンやグルカゴン分泌を介して糖代謝制御の中心的役割を担っており、その理解を深めることは糖尿病病態の理解および新規の糖尿病治療を探索するにあたり非常に重要である。本研究はO-GlcNAc修飾という蛋白の翻訳後修飾に着目し、膵島における同修飾の役割を明らかにすることで糖尿病の病態理解や治療に寄与するものである。
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