研究課題/領域番号 |
18K16214
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
高垣 雄太 金沢医科大学, 医学部, 助教 (50759123)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 糖尿病 / DPP-4 / 癌 / 乳癌 / 上皮間葉系細胞分化 / CXCL12/CXCR4 / mTOR / インクレチン / EMTプログラム |
研究成果の概要 |
in vitroにおいてDPP-4阻害薬投与によりCXCL12/CXCR4シグナル依存的にmTORが活性化し、EMTプログラムが誘導されること、in vivoではCXCR4阻害薬投与により腫瘍サイズの縮小・転移が抑制されることを確認した。また、DPP-4をノックダウンした乳癌細胞はEMTプログラムの誘導を介してドキソルビシンへの耐性を獲得することが明らかとなった。手術標本を用いた検討ではStage Ⅰの乳癌組織においてDPP-4の発現が増加、CXCR4の発現が減少しているもの、およびStage Ⅳの乳癌組織においてDPP-4の発現が減少、CXCR4の発現が増加するものがあることが見出された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糖尿病患者は癌のリスクが上昇することが知られており、2倍以上リスクが増加する癌種もあり、糖尿病治療薬により発癌、病期進行を来す可能性に関しては十分な検討が必要である。本研究の結果は現在、その優れた血糖降下作用や低血糖リスクの少なさから、高齢者を含めた多くの患者に使用されている、DPP-4阻害薬の新たなリスクの可能性を明らかにすることで、より病態に応じた使い分けを行う指標となる。
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