研究課題/領域番号 |
18K16216
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 広島国際大学 |
研究代表者 |
瀧野 純一 広島国際大学, 薬学部, 講師 (00440529)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 膵臓がん / HNRNPM / MIA PaCa-2 / MIA Paca-2 / HNRNPM / 乏血性 |
研究成果の概要 |
ヘテロ核リボ核酸タンパク質の1つであるheterogeneous nuclear ribonucleoprotein M(HNRNPM)は、遺伝子発現の調節に重要な役割を果たすスプライシング因子である。これまでにHNRNPMは他の臓器と比較して膵臓組織で高度に発現しているが、膵臓がん組織では発現が減少していることを見出している。 さらに本研究において、低濃度グルコース条件下でのHNRNPMタンパク質発現のノックダウンは、グルコース代謝を変化させることにより、グルコース消費を抑制させ、細胞の生存を延長することを発見した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我が国における膵臓がん患者の生存率は、極めて低い。これは、膵臓がんの早期発見が困難であることに加え、他のがんと異なり一般的に乏血性環境下(血流が乏しく酸素や栄養供給が少ない環境)でも生存可能なメカニズムを持つことに起因している。そのため、この乏血性環境耐性メカニズムに対する特効薬の開発が望まれているが、その獲得機構については未だ解明されていない。今回の研究成果は抗癌剤および早期診断マーカー開発に向けた基礎の研究であり、この研究が更に進展すれば膵臓がん患者のQOL向上に役立つ可能性が高い。
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