研究課題/領域番号 |
18K16225
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
伊藤 禎浩 名古屋大学, 医学系研究科, 特任助教 (80637687)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | レプチン / 1型糖尿病 / PTP1B / IDDM / インスリン依存性糖尿病 |
研究成果の概要 |
(1)IDDM PTP1B KOはWTと比較をして有意に血糖値の低下及び糖代謝の改善を認めた。(2)末梢に高用量のレプチンを投与したIDDM KOはWTと比較をして有意に糖代謝の改善を認めた。(3)中枢に末梢では糖代謝の改善を認めない少量のレプチンを投与したIDDM KOはWTと比較をして有意に糖代謝を改善した。(4)末梢にレプチンとPTP1B阻害薬を投与したIDDM WTは正常マウスと同程度に糖代謝を改善した。このメカニズムには中枢でのSTAT3シグナルの増強が末梢の筋肉や褐色細胞組織での糖の取り込みを増強したことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
臨床において、主に1型糖尿病で認められるインスリン依存性糖尿病(IDDM)患者に対する治療の選択肢はインスリンを除けば限られており、ほとんどの経口血糖降下薬に適応や有効性はない。しかしながら、インスリンによる治療を行うも様々な要因により低血糖や高血糖を繰り返し、血糖コントロールに難渋することがある。また、インスリンに対するアレルギー反応や長期使用に伴うインスリン抗体の発生などの問題点があり、臨床において代替の治療法が求められている。私たちの研究が、1型糖尿病患者の治療法において中枢のレプチン受容体シグナルに着目することで将来インスリンに代わる有用な治療法になる可能性がある。
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