研究課題/領域番号 |
18K16226
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
大橋 夏子 滋賀医科大学, 医学部, 特任助教 (60816776)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 褐色脂肪細胞 / 白色脂肪細胞 / エネルギー代謝 / 糖代謝 / O-GlcNAc修飾 / 褐色脂肪組織 |
研究成果の概要 |
肥満症や糖尿病において、翻訳後修飾を介した蛋白の機能異常が病態の発症や進展に深く関与しており、その翻訳後修飾の一つにO-GlcNAc修飾がある。 今回、脂肪組織特異的Ogt欠損マウス及び褐色脂肪組織特異的Ogt欠損マウスを作製し、高脂肪食負荷により食事誘導性肥満及び糖尿病モデルとして検討を行った。 その結果、脂肪組織におけるO-GlcNAc修飾の欠損によって白色脂肪は高度な萎縮を呈し、さらに高脂肪食摂餌下にて肥満抵抗性を示したことから、白色脂肪組織におけるO-GlcNAc修飾が、肥満形成過程において脂肪酸合成や脂肪細胞の機能的成熟に関して重要な役割を果たしていることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
O-GlcNAc修飾の異常は、糖尿病をはじめとする代謝異常や癌、アルツハイマー病などの疾患と密接に関連している。今回、白色脂肪組織のO-GlcNAc修飾は、肥満形成過程における脂肪酸合成や脂肪細胞の機能的成熟に関して重要な役割を果たしていることが明らかとなった。一方で、褐色脂肪組織のO-GlcNAc修飾に関しては、肥満形成過程においては糖代謝及び肥満に及ぼす影響は少ない結果となった。未だ解明すべき課題は残されてはいるが、肥満や糖尿病状態における各脂肪組織のO-GlcNAc修飾の意義及び役割の一部が明らかとなったことから、今後の肥満・2型糖尿病の病態機序解明への寄与が期待される。
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