研究課題/領域番号 |
18K16228
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
青谷 大介 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (80600494)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 肥満 / グレリン / 中鎖脂肪酸 / 食欲 / 肥満症 / 摂食 / 脂質 |
研究成果の概要 |
本研究は、胃由来ホルモングレリンの摂食促進作用に対する中鎖脂肪酸(MCT)の阻害作用を検討し、肥満症治療への応用を目指すための基盤研究である。グレリンの合成にはMCTによる修飾が必須であり、実際にマウスにMCTを与えると血中グレリン濃度は約2倍に上昇する。しかし摂食量は増加しないことから、MCTがグレリンの摂食促進作用を阻害している可能性が示唆された。またMCTを摂取させたマウスでは、外因性グレリンによる摂食促進反応も減弱していた。これらの結果から、経口摂取されたMCTはグレリンの摂食促進作用に関して抵抗性を惹起すると考えられ、肥満症のあらたな治療法としてMCTが有用である可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肥満症治療において、従来の食事・運動療法による介入を以てしても十分な効果が得られない事が多く、治療の一助として抗肥満薬への期待が高まっている。現在、国内市場に出ている抗肥満薬はマジンドールのみであるが、安全性への配慮から投与対象や投与期間が厳しく制限されている。このような状況のなか、本研究の成果による肥満症治療への臨床展開はインパクトが大きく、特筆すべきは中鎖脂肪酸が既に食用として広く用いられており、ヒトが一定量を摂取することの安全性については全く問題がないことである。本研究の成果をとおして安全かつ有効な肥満症治療の開発に至れば、肥満治療に大きなブレイクスルーをもたらすと考えられる。
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