研究課題/領域番号 |
18K16243
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
浦木 進丞 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (80727503)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 下垂体腺腫 / ミスマッチ修復遺伝子 / MSH6・MSH2 / 腫瘍免疫 / PD-L1 / 下垂体腫瘍 / MSH6 / MSH2 / ミスマッチ修復遺伝子MSH6,MSH2 / 腫瘍増殖 / 細胞周期調節機構ATR-Chk1経路 / DNAミスマッチ修復遺伝子 |
研究成果の概要 |
下垂体腫瘍において、ミスマッチ修復遺伝子MSH6・MSH2遺伝子発現量の低下は、間接的な遺伝子変異の蓄積を増加させるだけでなく、協調的に細胞周期調節機構ATR-Chk1経路の機能低下を引き起こし、直接的に下垂体腫瘍増殖を促進することを示した。その分子機構として、ATR-Chk1経路の機能低下によって細胞周期停止やapoptosis誘導が十分に機能しないことが推定される。また、下垂体腫瘍組織型別において、腫瘍増殖が異なることが報告されているが、その分子機構にMSH6・MSH2遺伝子発現ならびに腫瘍免疫に関与するPD-L1遺伝子発現の相違が関与している可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって、下垂体腫瘍の新たな増殖メカニズムの一端が解明されたと考える。現在の所、下垂体腫瘍増殖を予測しうる因子は少ないが、MSH6・MSH2の発現量が下垂体腫瘍増殖を予測するサロゲートマーカーとして有用である可能性がある。サロゲートマーカーとして確立できれば、再発・再増大リスクが予測でき、早期治療介入に貢献すると考えられる。また、本研究から得られる下垂体腫瘍増殖に関与する因子を標的とした新たな治療薬の開発にも大きな貢献を果たしうる。また、下垂体腫瘍におけるMSH6・MSH2ならびにPD-L1発現の知見は、近年注目されている免疫チェックポイント阻害薬の有効性予測にも有用である可能性がある。
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