研究課題
若手研究
中枢性思春期早発症 (CPP)を対象に遺伝子変異解析、エピジェネティック解析を行い、下記に挙げる成果を得た。インプリンティング遺伝子であるMKRN3は、近年同定されたCPPの原因遺伝子である。アジア諸国CPP患者24例を対象にMKRN3遺伝子の解析を行った。24例中1例にMKRN3遺伝子変異を同定した。エピジェネティック異常は同定されなかった。変異陽性例は、5歳時、乳房発達と陰毛発生が見られた日本人女児である。これらの結果より、アジア諸国CPP患者におけるMKRN3遺伝子変異・エピジェネティック異常の頻度と臨床像が明らかとなった。
これまで、アジア諸国CPP患者でのMKRN3遺伝子変異報告は少数であった。また、MKRN3遺伝子のエピジェネティック異常は同定されていない。本研究では、アジア諸国CPP患者におけるMKRN3遺伝子の異常の関与の程度と変異陽性患者の臨床像を明らかにした。本研究の成果は、性成熟疾患の分子基盤の理解につながると期待される。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (3件)
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