研究課題/領域番号 |
18K16251
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
村上 恵 東北大学, 医学系研究科, 大学院非常勤講師 (60817378)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ABCトランスポーター / ABCB1 / ABC transporter / multidrug resistance |
研究成果の概要 |
ABCB1は癌細胞に過剰発現するトランスポーターであり、ABCB1は抗癌剤を細胞内から細胞外へ排出することで、多剤耐性の一因となっている。しかし、その輸送に関する詳細なメカニズムは現在までに明らかになっていない。本研究では、ABCB1の基質結合部位の重要な4つのアミノ酸(F728/F978/Y310/Y953)に注目し、そのアミノ酸の変異がトランスポート機能に与える影響について解析した。結果、4つ全てを変異させた場合、ABCB1のトランスポート機能は抑制された。このことから、これら4つのアミノ酸がABCB1トランスポート機能の解明に重要であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ABCB1は癌細胞に過剰発現するトランスポーターであり、抗癌剤を細胞内から細胞外に排出することで抗癌剤耐性を生じる。よってABCB1に対する抑制剤を開発することができれば、抗癌剤の感受性を高めることができ、癌細胞の抗癌剤耐性を克服できると考えられる。しかし現在までにABCB1による薬剤排出機構の詳細は不明である。抑制剤開発のためには、ABCB1がどのように薬物を認識し排出するか、そのメカニズムを明らかにする必要がある。本研究ではABCB1の薬物結合部位の4つのアミノ酸を変異させることにより、薬剤の排出を抑制することが可能となった。このことは薬剤排出機構の解明にあたって重要な一歩と考えられた。
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