研究課題/領域番号 |
18K16266
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
新倉 直樹 東海大学, 医学部, 教授 (60459469)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | 乳癌 / 免疫 / バイオマーカー / 腫瘍浸潤性リンパ球 |
研究成果の概要 |
予備的検討として行ったTNBCあるいはHER2陽性乳癌症例(9例)について、TILを回収し、フローサイトメトリー解析を行った。同時に末梢血液よりリンパ球を分離し、TILとの性状の差異を確認した。結果として細胞数には大きな差異があるものの、全例の腫瘍塊よりTILが回収された。CD8+ T細胞では、末梢血由来細胞ではほとんどCD39+細胞は検出されないが、TILからは様々な頻度(7~80%)にて検出された。そこで、TIL由来CD8+CD39+ T細胞に着目し、細胞表面上のPD-1および細胞内のTCF-1の発現量を調べた。その結果、TCF-1の発現は、PD-1発現量と逆相関を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
過去の研究では腫瘍周囲の免疫細胞を免疫染色で評価しているが、その手法には限界があり、T細胞の表面抗原を正確に同定することができない。また腫瘍免疫細胞と同様にDNA, RNAの評価が同一症例で行われた研究が少ないこと、さらに腫瘍周囲の評価とホスト(宿主)側の評価が欠損している。本研究は乳癌の腫瘍内における免疫関連細胞の発現の働き、予後因子、抗がん剤の効果予測因子となるかをヒト乳癌腫瘍サンプルを用いて検討を行い、新しい免疫関連細胞をターゲットにした新規治療薬の開発につなげる研究を行っている。乳癌の腫瘍内の免疫細胞の働きを理解する上で 重要な知見となる。
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