研究課題/領域番号 |
18K16267
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
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研究機関 | 東京大学 (2022) 東京慈恵会医科大学 (2018-2021) |
研究代表者 |
井廻 良美 東京大学, 医科学研究所, 特任助教 (20649040)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | DYRK2 / 乳癌 / 腫瘍増殖 / CDK14 |
研究成果の概要 |
DYRK2はリン酸化酵素であり、DYRK2の発現が低い乳癌では細胞増殖能、浸潤能が高く、悪性度も高くなっている。そこで、本研究ではDYRK2低発現の乳癌で、治療効果の高い薬剤の探索を行った。 DYRK2を恒常的にノックダウンした細胞株においてCDK14の転写が増加していることが、マイクロアレイを用いた解析により明らかとなった。更にレポーターアッセイなどを用いて、ARを転写因子として同定した。AR阻害剤であるMDV3100を添加するとDYRK2低発現の乳癌細胞ではコントロールと比較し感受性が増加した。 これらの結果より、DYRK2の発現が低い乳癌ではAR阻害剤が特異的に作用することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、乳癌におけるDYRK2によるCDK14の発現制御機構を解明し、更にDYRK2の発現が低い乳癌に対して、治療効果が期待出来る化合物を同定した。 臨床検体を用いた病理解析も併せて行ったことで、基礎研究での成果を臨床での「DYRK2の発現の低い、すなわち悪性度の高い乳癌に特異的な治療法の確立」へと繋げる架け橋のような知見を見出すことが出来たと考える。
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