研究課題/領域番号 |
18K16269
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立がん研究センター (2020) 早稲田大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
中山 淳 国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 外来研究員(特別研究員PD) (30801237)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ERBB2 / 乳癌 / 遺伝子増幅 / がん転移 / 多臓器転移 / ホメオボックス遺伝子 / アンプリコン / HER2陽性乳がん / RNA-seq / 転移 / 転写因子 / がん遺伝子 |
研究成果の概要 |
ERBB2(HER2)の遺伝子増幅は癌の診断・治療標的として重要視されてきたが、ERBB2近傍の50にもおよぶ遺伝子群も共に遺伝子増幅されることの意義はほとんど明らかになっていなかった。本研究の成果として、ERBB2アンプリコン辺縁部に位置するHNF1Bは複数の臓器への転移を誘導する乳癌多臓器転移の責任遺伝子であることが明らかになった。また、転移組織より単離培養した腫瘍細胞のRNA-seq解析より、細胞をマウス乳房に同所移植した時点で、顕著なin vivoセレクションが起きていることが明らかになった。さらに、原発巣、転移巣それぞれに特徴的に発現する遺伝子を抽出することに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
乳癌におけるがん遺伝子であるERBB2(HER2)は遺伝子増幅によって遺伝子のコピー数が増大している。このERBB2の遺伝子増幅は癌の診断・治療標的として重要視されてきたが、ERBB2近傍の50にもおよぶ遺伝子群も共に遺伝子増幅されることの意義はほとんど明らかになっていない。ERBB2アンプリコン(17q12.21)に含まれる遺伝子が乳癌遠隔転移においてどのような役割をもつか明らかにすることで、乳癌におけるアンプリコン領域長の治療・診断への応用が期待できる。
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