研究課題/領域番号 |
18K16282
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
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研究機関 | 琉球大学 (2020) 長崎大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
大野 慎一郎 琉球大学, 病院, 助教 (90567174)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 膵島細胞移植 / 細胞シート / MHC class I / immunotolerance / loss of antigenicity / MHC class Ⅰ / 膵島移植 / 膵島細胞シート / CRISPER/CAS9 / MHC class1 抑制 / 免疫寛容 / FACS / HepG2 / MHC発現抑制 |
研究成果の概要 |
CRISPR/Cas9システムによりMHC class Iを構成する分子であるβ2ミクログロブリン遺伝子を欠失するように膵島細胞に対して遺伝子編集を行い、MHC class Iの 発現を抑制し宿主のT細胞から認識出来なくし拒絶反応を軽減することを目的として研究を行った。まずは汎用的な非血液系細胞株である肝癌細胞株HepG2を用いて実験系の確立を行った。非血液系細胞でも遺伝子導入によるMHC class Iの抑制および高純度のMHC class I抑制細胞の細胞を分離可能であった。同手技を元に膵島細胞で同様の手技を確立しようとするも、MHC class I発現が一定せず、完遂出来なかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義は2点ある。1.移植医療における安全確実な免疫寛容導入、2.臓器移植に取って代わる、より効率的な組織(細胞)移植の普及、である。免疫寛容導入については前述の如く移植医療の究極的ゴールであり、近年では制御性T細胞を用いた細胞療法などが試みられているが、「安全確実」とはいえず、やはり代替治療が望まれる。本研究のようにグラフトの抗原性を消失させる試みの成功例は過去に報告がなく、その独創性は極めて高いと考えたが、最終的な結果を得ることが出来なかった。
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