研究課題/領域番号 |
18K16285
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
岡田 憲樹 自治医科大学, 医学部, 助教 (40611786)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 肝移植 / 常温酸素化灌流 / グラフト保存 |
研究成果の概要 |
細胞外液型電解質組成、糖濃度、アミノ酸濃度を調整した灌流液に、酸素運搬体としてブタ血液を0%、10%、30%、50%配合した灌流液を用いて、12時間の常温酸素化灌流保存実験を行った。 酸素運搬体としてブタ血液配合濃度増加に伴って、灌流中のブタ肝の重量増加が明らかに抑えられる結果となった。ブタ血液配合濃度が0%のときはブタ肝は12時間の常温酸素化灌流後に1.34±0.06倍へ重量増加がみられたが、血液配合濃度を50%まで増加させると1.03±0.04倍まで抑制することができた。また病理学的にもブタ血液配合濃度増加に伴って類洞の拡張が抑えられており浮腫改善を示唆する所見であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、世界的な臓器不足を背景として移植可能な臓器を増加させる研究が求められている。肝移植におけるドナーは、生体ドナー、脳死ドナー、心停止ドナーの3種類があるが、心停止ドナーからの提供される肝グラフトは、ドナーの心停止後からグラフト摘出までの温阻血時間の影響のため移植後早期グラフト機能不全のリスクが高く、現在は利用されていない。脳死肝移植待機中に亡くなる患者も少なくなく、そのような患者に移植可能なグラフト供給数の確保が急務となっている。常温酸素化保存技術が進めば、これまで使用できなかった心停止ドナーグラフトや脂肪肝グラフトの使用ができるようになり、移植可能な臓器を増加させることが期待される。。
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