研究課題/領域番号 |
18K16287
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
堀本 義哉 順天堂大学, 医学部, 准教授 (40424246)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 非浸潤性乳癌 / 浸潤 / 上皮間葉移行 / 転移 / HER2 |
研究成果の概要 |
非浸潤癌細胞株を用いた実験でEMT阻害剤により細胞遊走能や浸潤能が抑制されること、in vivoでは無治療群と比較して肺転移が抑制されることを明らかにした。手術標本を用いた検討ではEMTマーカーの発現が高い腫瘍ほど微小浸潤の存在や術後局所再発率が高いか否かを検証した。さらにエストロゲン受容体陽性非浸潤性乳癌の多くが、遺伝子増幅なしにHER2蛋白を過剰に発現していることを見出した。将来的に本研究の成果によって見出したEMT阻害剤による浸潤形成抑制作用によって、非浸潤癌を手術せずに治療するという全く新しい治療法の開発につなげたいと考えている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
エストロゲン受容体陽性HER2陽性非浸潤癌症例の多くがHER2/neu遺伝子増幅なしにHER2蛋白を過剰に発現していることを明らかにした。またin vivoの実験において、EMT阻害剤により肺転移が抑制されることを明らかにした。本研究の成果によりEMT阻害剤により浸潤癌への進行を食い止め、非浸潤癌を手術せずに治療するという全く新しい治療法を提案し、臨床試験立案のための重要なデータを構築したいと考えている。
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