研究課題/領域番号 |
18K16295
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
佐藤 健太郎 弘前大学, 医学部附属病院, 助教 (90791715)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 下部直腸 / 肛門管 / リンパ流 / ICG蛍光法 / 下部直腸肛門管 / リンパ管 / インドシアニングリーン / 免疫染色 / リンパ管トレーサー / 微細リンパ管 |
研究成果の概要 |
本研究では、直腸癌手術症例に対する術中ICG蛍光法および死後早期解剖体に対する墨汁注入法という2種類の手法を用い、下部直腸肛門管から肛門挙筋表面に広範囲に広がるリンパ流を観察した。下部直腸肛門管領域のリンパ流はこれまで中直腸動脈に沿った側方リンパ節領域へのリンパ流しか解析されておらず、本研究で同定したリンパ流は過去に報告がない新規のリンパ流の経路であった。本研究の結果は今後の直腸癌治療戦略の構築に寄与すると考えられ、臨床的意義は高いと考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
進行下部直腸癌治療において、局所再発率の改善が課題であり、集学的治療など様々な治療が試みられている。下部直腸肛門管領域のリンパ流に関しては不明な点が多く、本研究では骨盤底、特に肛門挙筋表面に広範囲に広がるリンパ流が示唆された。本研究により、解剖学的観点から治療方針を考察することが可能になると考えられる。手術治療のみではこの広範なリンパ流による腫瘍進展を制御することは困難であり、術前療法を中心とした集学的治療が妥当である可能性が高い。
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