研究課題/領域番号 |
18K16306
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
濱口 雄平 京都大学, 医学研究科, 客員研究員 (10793078)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 免疫寛容 / 骨髄由来免疫抑制細胞 / 移植医療 / 肝移植 / 外科 / ラット / 骨髄由来免疫抑制剤棒 |
研究成果の概要 |
本研究ではラット強拒絶モデル(DAラットからLewラットへの移植)への薬剤投与の有無による拒絶群と薬剤投与群(免疫寛容群)の比較検討によって肝移植における骨髄由来免疫抑制細胞(Myeloid-derived suppressor cells; MDSCs)の免疫抑制機構のメカニズムの解明およびMDSCsを用いた細胞療法による免疫寛容誘導効果を検討することを目的として遂行された。免疫寛容群において血液および脾臓、骨髄でMDSCsが誘導され、グラフト肝内にもMDSCsが誘導されていることが示された。また磁性細胞分離を用いて分離したMDSC細胞療法にてレシピエントの生存期間の延長を示すことが出来た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
移植医療において移植臓器に対する宿主の拒絶反応は重要な問題である。免疫抑制剤を使用せずとも拒絶反応を起こすことなく、移植臓器が生着する免疫寛容は理想的な状態であるが拒絶反応の制御は免疫抑制剤に頼っているのが現状である。本研究ではラット肝移植モデルを用いて免疫寛容群において骨髄由来免疫抑制細胞(MDSCs)が誘導されていること、MDSCsを用いた細胞療法によって拒絶反応を抑制することが示された。今後免疫寛容誘導のメカニズムの解明ならびに免疫誘導療法の開発によって免疫抑制剤服用に伴う問題が回避され、また医療費の軽減につながるものと考えられる。
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