研究課題/領域番号 |
18K16339
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
鈴木 秀幸 東北大学, 東北メディカル・メガバンク機構, 助教 (30526439)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | クローン病 / 腸管流体モデル / Blender / 小腸部位別切除率曲線 / TIMP-1 / 東北大式吻合 / DSS誘発腸炎マウスモデル / 線維化抑制効果 / 粒子法 / 指数関数 / 線維化 / 流体解析 / 狭窄部位のマッピング / DSS誘発マウス腸炎モデル / 流体力学 |
研究成果の概要 |
消化管の精密な流体モデルの作成には至らず、クローン病に関係する流体力学的要素を見出すこともできなかったが、統合型3DCGソフトBlenderを用い、手術で吻合を行った腸管内の流体の変化を三次元で再現することに成功した。また、クローン病の小腸切除症例をさらに細かく集計し、「小腸部位別切除率曲線」を作成した。 さらに、腸炎モデルマウスを用いて検討を重ねる中で、線維化関連因子であるTIMP-1が生物学的製剤による線維化の抑制効果を示す臨床的マーカーに応用できる可能性を見出した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
流体モデル作成に、従来の高価で専門性の高いソフトウエアに頼らず、フリーソフトBlenderを用いたことは、より安価で汎用性があり、かつ質の高い三次元モデルの作成に寄与し、様々な分野への応用が可能と考えられる。また、小腸部位別切除率曲線により、クローン病の病態解明に役立ちうる新知見を見出し、英文原著論文として掲載された。 さらに、クローン病の腸管線維化抑制効果を表す臨床的マーカーはまだ存在せず、TIMP-1がそのマーカーに利用できれば、「線維化・狭窄予防」という観点からクローン病の治療方針決定のストラテジーを変えられる可能性がある。
|