研究課題/領域番号 |
18K16354
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
山田 大作 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所), その他部局等, 消化器外科医長 (60571396)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 膵癌 / リキッドバイオプシー / microRNA / 膵癌治療抵抗性 / バイオマーカー / エクソソーム / 耐性 |
研究成果の概要 |
膵癌の治療耐性を獲得する症例を同定できるバイオマーカーの同定を目的とした. 再発治療抵抗性に関して後方視的検討を行い,再発部位が肝転移であった症例は治療抵抗性を示し,一方で肺転移再発の症例は治療の反応性が比較的良いことを証明した.そこで,肝転移再発症例および肺転移再発症例の手術後血清サンプルを用いてmicroRNAの網羅的遺伝子発現検査を行い,治療抵抗性のちがう膵癌のバイオマーカー候補遺伝子としてmiR26aを同定した.末梢血中でmiR26aは肺転移症例で高く,肝転移症例では術前治療後低く,標本で標的蛋白発現がmiR26aの発現と逆相関していることから癌部と相関があることを示した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の過程で,1本の英文論文(Surg Today 2018),1回の国内学会発表(第78回日本癌学会総会)を行った.腫瘍転移部位と予後の報告はほぼ同時期に相次いで報告され(Ann Surg 2018, Ann Surg 2018)社会的意義が大きいと思われた.一方同定した遺伝子は腫瘍特性把握に重要であったが,バイオマーカーとして本来の目的と合致しなかった.肝転移が予後不良であることから,門脈血サンプルを加えてさらなる検討を行う予定である.本研究は現時点で元来の目的達成までは到達できていないが,次の研究の礎へと繋がる研究となっており,学術的意義も大きかったと考えている.
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