研究課題/領域番号 |
18K16368
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
|
研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
丸屋 安広 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 助教 (20817085)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | 筋芽細胞シート / 十二指腸ESD / 内視鏡手術 / 十二指腸非乳頭部腫瘍 / 細胞シート / 骨格筋芽細胞シート / 再生医療等製品 / デリバリーデバイス / 早期十二指腸癌 / 十二指腸 / 内視鏡下粘膜剥離術 / 術後穿孔 / 脂肪由来幹細胞シート |
研究成果の概要 |
本研究課題において十二指腸内視鏡的粘膜下層剥離術(Endoscopic Submucosal Dissection; ESD)後の合併症である十二指腸遅発性穿孔を予防する目的で筋芽細胞シートを用いた研究を実施した。これまでにブタ十二指腸ESDモデルを確立、ESD後穿孔に血流障害が関与することを報告、更に上記モデルを用いて自家筋芽細胞シートが十二指腸ESD術後穿孔を予防することを報告し、非臨床POC(proof of concept)を取得した。また細胞シートを腹腔内に腹腔鏡で移植するためのデバイスの開発を行い、上記動物モデルに筋芽細胞シートを移植し効果があることを確認した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
表在性非乳頭部十二指腸腫瘍に対して十二指腸部分切除や膵頭十二指腸切除などの高侵襲な開腹手術が行われていたが、現在では低侵襲な内視鏡的粘膜下層剥離術(以下ESD)が適応されつつある。十二指腸は腸管が狭く屈曲しているうえに、消化管壁が非常に薄く、更に胆汁や膵液に暴露される。これらの解剖学的特性から約30%と他の消化管に比べて高確率で術後穿孔を来すことが問題点として挙げられる。十二指腸穿孔が起こると腹膜炎を発症し緊急手術が必要となるため、結果的に高侵襲な治療を要するジレンマを抱えている。 本研究によって十二指腸ESDに再生医療を組み合わせた新たな治療法のコンセプトを世界に先駆けて報告することが出来た。
|