研究課題/領域番号 |
18K16375
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
谷口 高平 大阪医科大学, 医学部, 講師 (70779686)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | DLL3 / 神経内分泌癌 / NET / NEC / 消化管NET / 神経内分泌細胞癌 / 消化管神経内分泌細胞がん / 神経内分泌腫瘍 / クロモグラニン |
研究成果の概要 |
当課題では、これまで神経内分泌分化に関与し、肺小細胞がんなどで注目されていたDLL3という分子の消化管神経内分泌腫瘍(消化管NET/NEC)における役割を検討した。研究の遂行から、消化管NECでも発現が著名に亢進していることが明らかとなった。また、DLL3の発現を抑制するとアポトーシスを介した増殖抑制が生じることから、消化管NECの生存に重要な位置付けであることが示唆された。しかし、既存のDLL3抗体薬物複合体は肺小細胞がんで有用性が示せず、開発が中断していることを考慮し、新たなDLL3を標的とした化合物を選定するためのスクリーニング検証に対する実験系を構築した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
消化管神経内分泌腫瘍(癌)は、希少腫瘍に位置付けられ研究の進展が不十分な疾患であると認識している。本研究から、DLL3が同疾患で重要な役割を担っていることが同定され、新たな注目すべき分子を抽出することができた。また、DLL3の発現を抑制する新規化合物の探索するための実験系を構築することに取り組んだことにより、今後、消化管神経内分泌腫瘍の治療開発に繋がる成果を得ることが出来た。本研究から、本疾患の克服につながる土台が病態及び、治療の面から構築されたと考える。
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