研究課題/領域番号 |
18K16394
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55030:心臓血管外科学関連
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
佐村 誠 山口大学, 医学部附属病院, 診療助教(4日/週) (30773402)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 遠隔臓器虚血プレコンディショニング / アペリン / 血管新生治療 / 虚血プレコンディショニング |
研究成果の概要 |
遠隔臓器虚血プレコンディション(RIPC)施行24時間後に血中アペリン濃度は有意に増加し、実際のアペリン投与で増加したアペリン濃度と同等であった。 アペリン上昇に関与するAngiopoietin-1の発現に注目したエクソソーム中のmicroRNAの解析で、マウスにおいてはAngiopoietin-1発現を誘導するmiR-126-3pの発現亢進、Angiopoietin-1発現を抑制するmiR-711の発現低下が見られた。ヒトにおいては、Angiopoietin-1発現を抑制するmiR-204-3pの発現低下が見られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
血管新生療法は治療困難な重症虚血肢に対する新たな治療法として注目されているが、さらなる治療効果の改善が期待されている。アペリンは新生血管成熟化を期待されたペプチドであり、血管新生療法の治療効果をさらに向上させる可能性を秘めたペプチドである。しかし未だ薬剤化が困難であることが課題であった。今回、安全に施行可能な遠隔臓器虚血プレコンディショニングにより、生体内で分泌されるアペリンが増加し、ペプチド投与と同等の効果が得られる可能性が示され、今後の血管新生療法やアペリンを用いた研究の発展に寄与しうると考えられる。
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