研究課題/領域番号 |
18K16401
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55030:心臓血管外科学関連
|
研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
林 応典 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (20793475)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 下肢虚血再灌流 / 水素ガス / 水素 / 下肢虚血再灌流障害 / 虚血再灌流 / 虚血再灌流障害 / 下肢動脈閉塞 |
研究成果の概要 |
マウスの左後下肢を結束バンドで駆血し虚血状態を作成する新しい下肢虚血再灌流モデルマウスを作成した。作成したモデルに水素ガスを投与した群と、大気を投与した対照群とを比較し水素ガスの効果を検証した。 水素ガス投与により、筋細胞壊死を有意に抑制することが可能であった。対照群では虚血により筋細胞壊死を生じた後、再生筋細胞及び一部は脂肪細胞へと置換されていたが、水素ガス投与群では、大部分にて正常筋細胞が保たれており、脂肪細胞の出現も抑制された。また、好中球、リンパ球、マクロファージの炎症細胞浸潤を有意に抑制し、炎症性サイトカインであるIL-6も同様に有意に抑制した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
急性下肢動脈閉塞は致死率の高い疾患であるが、致死率の高い原因の一つに、血行再建後の虚血再還流障害があげられる。今回の研究により、下肢虚血再灌流に対して水素ガスを吸引することで炎症が抑制される可能性を示した。実臨床においても、急性下肢動脈閉塞の患者様に水素ガスを吸引させることで、血行再建後の虚血再還流障害を抑制できる可能性が示唆された。
|