研究課題
若手研究
本研究は、肺癌に対するNKT細胞療法の有効性の向上のため、新たな併用免疫療法を確立することを目的とした。当初は、AhRシグナルが樹状細胞上のPD-1/PD-L2の発現を抑制することでNKT細胞の活性化能が増強するという仮説に基づき実験を進めてきたが、マウス皮下腫瘍モデルにおいては、NKT細胞療法に、逆にAhRアンタゴニスト投与を併用することで抗腫瘍効果が増強されることを明らかにした。
我々の研究施設では、NKT細胞を用いた癌免疫療法の臨床応用として、α-GalCerをパルスした樹状細胞投与によりin vivoでNKT細胞を活性化させ抗腫瘍効果を上げる臨床試験を実施し一定の患者における全生存期間の延長が認められるなどの効果を上げてきた。本研究は、肺癌に対するNKT細胞療法の有効性の向上のため新たな併用免疫療法の開発を目的とした。AhRシグナルに着目し、AhRアンタゴニスト投与とNKT細胞療法の併用という新規治療法の可能性を、マウス腫瘍モデルを用いて示唆したことから学術的、社会的に意義のある成果を上げたと考える。
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すべて 雑誌論文 (7件) (うち国際共著 1件、 査読あり 7件、 オープンアクセス 5件) 学会発表 (10件) (うち国際学会 5件)
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