研究課題/領域番号 |
18K16420
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55040:呼吸器外科学関連
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研究機関 | 川崎医科大学 (2019) 岡山大学 (2018) |
研究代表者 |
黒崎 毅史 川崎医科大学, 医学部, 講師 (20756051)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 肺移植 / 脂肪塞栓 / 臓器管理 / Extended criteria donor / 肺保存液還流法 / 再灌流障害 |
研究成果の概要 |
実験1では、ブタ肺脂肪塞栓症モデルを用いて、逆行性温還流で脂肪塞栓の除去率に変化があるかを検討した。通常の逆行性還流法(Cold群)では、脂肪の回収率は投与量のわずか8%であったのに対し、新還流法(Warm群)では25%の回収率で有意差があった。虚血再還流障害については両群ともに大差なかった。これらの結果を誌上発表した。 実験2では、まずは肺移植技術を安定させるために健常ブタによる肺移植を行った。特に、肺静脈吻合が最も難しかったが、技術が安定したところでコントロール群(脂肪塞栓Cold群)の肺移植を開始した。時間の制約により実験を完遂できたものは2例のみの実施となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脂肪塞栓を伴った肺を移植した場合、肺移植後急性期に移植肺機能不全を起こす場合がある。本研究では逆行性温還流を行った方がより多くの脂肪塞栓を除去することが可能であり、移植肺機能不全を来す可能性を軽減できるのではないかと思われる。また、脂肪塞栓肺で基準外の肺の適切な管理方法がわかることで、ドナー肺の使用率向上に寄与できる可能性が示唆される。
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