研究課題/領域番号 |
18K16422
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55040:呼吸器外科学関連
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
横田 直哉 香川大学, 医学部附属病院, 病院助教 (10636492)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | Pleural airleak / Indocyanine green / Lung surgery / Lung cancer surgery / air leak / ICG / 肺瘻 / 胸腔鏡 / 胸膜損傷 |
研究成果の概要 |
我々が開発したインドシアニングリーンを用いた肺瘻部位同定方法は、蛍光色素であるインドシアニングリーンをジェットネブライザーでエアロゾルとして気道内に投与することにより、気流の発生している肺瘻部位に集積・沈着したインドシアニングリーンが近赤外光胸腔鏡下に観察可能となる手法である。本手法の有効性を評価するためイヌ胸膜損傷モデルを作成し実験をおこなった。合計6匹のイヌに計25箇所の胸膜損傷を作成し本手法を実施したところ、25箇所のうち1箇所をのぞく24箇所は同定が可能であった。また同定可能となるまでの時間は投与開始して13.8秒(95%CI 7.37-17.1)であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肺切除術における肺瘻部位の同定方法は、液体内でバブルを観察するシーリングテストが唯一の方法であるが、現在主流である胸腔鏡手術などでは視野が制限されるというデメリットがある。我々が開発したインドシアニングリーンを用いた肺瘻部位同定方法は、肺を虚脱させた状態で肺瘻部位の観察が可能で、インドシアニングリーンの集積が時間経過で消退しないというメリットがある。本実験の結果から、肺瘻部位の同定にはわずかなインドシアニングリーンしか必要しないことがわかった。本手法が臨床応用可能となれば、肺手術時における視野の制限を解決できる、新たな肺瘻部位同定方法となる可能性がある。
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