研究課題/領域番号 |
18K16440
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
三ツ間 祐介 新潟大学, 医歯学総合病院, 専任助教 (10815765)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 運動誘発電位 / ドロペリドール / 脊髄機能モニタリング |
研究成果の概要 |
制吐剤として用いる低用量のドロペリドールが経頭蓋電気刺激による運動誘発電位(MEP)振幅を低下させたとするケースレポートはあるものの、これを実証する前向き研究は行われていなかった。そこで二重盲検無作為化比較試験をデザインした。その結果、ドロペリドール投与群ではMEP相対振幅はベースラインの32%~49%に減少した。今回の結果は、低用量のドロペリドールがMEP振幅を減少させ、アラームポイントに達する可能性を示唆しており、神経モニタリングとしての偽陽性をもたらし、不必要な介入につながる可能性がある。そのため麻酔科医は低用量であってもドロペリドール投与のタイミングに注意を払う必要があると提言する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の二重盲検無作為化比較対照試験では、臨床的に制吐剤として用いられるドロペリドール(20μg/kg)のボーラス投与により、運動誘発電位(MEP)の相対振幅がベースラインの32%~49%に減少することが明らかになった。これは神経モニタリングとして異常な振幅の減少であるアラームポイントに達する可能性を示唆している。もしも重要な手術操作中にドロペリドールを投与した場合、MEP振幅の減少が神経モニタリングとしての偽陽性をもたらし、不必要な介入につながる可能性がある。そのため、麻酔科医はたとえ低用量であってもドロペリドール投与のタイミングに注意を払う必要があると提言する。
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