研究課題/領域番号 |
18K16447
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
甲斐 慎一 京都大学, 医学研究科, 講師 (30770177)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ICU-AW / チオ硫酸ナトリウム / 敗血症 / チオ硫酸 / サイトカイン / STS / 筋萎縮 / 硫化水素 / 代謝 / 筋肉細胞 / 筋肉 / 炎症 |
研究成果の概要 |
本研究では、チオ硫酸ナトリウム(STS)が敗血症による筋肉量低下に及ぼす影響について検討を行った。まず、培養細胞(C2C12細胞)を用いた実験では、STSはLPS投与の有無にかかわらず筋肉量を減少させた。これは、ユビキチンプロテアソーム経路を介する蛋白異化の亢進が関与していると考えられた。次に、マウスを用いた実験では、マウスにSTSの前投与はLPS投与による筋肉量減少を抑制した。この機序は、ユビキチンプロテアソーム経路およびオートファジー経路が関与していることが示唆された。二つの実験において、STSの効果が一定でないためSTSの全身炎症への関与を含めてさらなる実験を検討している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ICU患者の高齢化が本邦では進んでおり、ICU退室後患者が社会復帰するためには筋力低下を呈すICU-AWに対する予防方法の確立は重要な課題である。本研究では、敗血症モデルにおいてSTSが筋肉量低下を抑制する効果を認めた。培養細胞を用いた実験との結果が一貫しておらず今後STSが全身炎症に及ぼす影響も含めて詳細な実験を行う必要はあるが、臨床使用している薬剤が予防効果が示唆されたことは予防方法の確立に大いに期待できる。
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