研究課題/領域番号 |
18K16462
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 獨協医科大学 |
研究代表者 |
加藤 永子 獨協医科大学, 医学部, 助教 (10721897)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 神経障害性痛 / D-セリン / 脊髄後角シナプス / NMDA受容体 / Serine racemase / Spinal dorsal horn / Spinal nerve ligation / Whole-cell recording / NMDA receptor / Chung method / Nociceptive behavior / Mechanical allodynia / Neuropathic pain / セリンラセマーゼ / パッチクランプ記録法 / 神経障害性疼痛 / 機械的侵害受容刺激 |
研究成果の概要 |
本研究では、SR-KOマウスを用いて、以下のことを明らかにした。 [1]SR-KOマウスは、脊髄後角のNMDA受容体を介した興奮性シナプス伝達が亢進している。[2]SR-KOマウスは末梢神経結紮方法の違いによって、疼痛感受性に対する影響が異なり、Chung法による末梢神経結紮を行うと機械刺激による痛みに対して感受性が増大する。[3]Chung法による結紮を行ったSR-KOマウスでは、未結紮SR-KOマウスよりも興奮性シナプス伝達がさらに増強した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
神経障害性痛は多様な症状を引き起こす難治性の慢性疼痛であり、神経障害性痛の発症メカニズムの解明とその鎮痛法の開発は世界的に重要な課題である。本研究では、SR-KOマウスを用い、内因性D-セリンが神経障害性痛の発症にどのように機能しているか、脊髄における機能をシナプス伝達レベルで電気生理学的に明らかにした。この研究成果は神経障害性痛の発症機序解明に有用な結果をもたらし、既存の鎮痛法に抵抗性である難治性疼痛の新たな治療法の開発に貢献すると考えられる。
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