研究課題/領域番号 |
18K16464
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 鈴鹿医療科学大学 |
研究代表者 |
川合 真子 鈴鹿医療科学大学, 医用工学部, 助教 (80460640)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 敗血症 / 人工呼吸誘発肺障害VILI / TRPV4 / 人工呼吸誘発肺障害 VILI / Sepsis / VILI / 人工呼吸 / 人工呼吸誘発肺障害 |
研究成果の概要 |
高一回換気量による人工呼吸はVILIを引き起こす。敗血症ラットモデルに対して、高一回換気量の人工呼吸によってVILIを誘発させ、TRPV4 阻害薬(HC-067047)投与の肺障害抑制効果を確認した。全身麻酔下にて、CLPによる敗血症ラットモデルを作成し、TRPV4阻害薬を投与した後、35ml/kgの高一回換気量、3時間の人工呼吸管理を行い、肺を損傷させた上で、TRPV4阻害薬の効果を確認した。肺組織のIL-6、IL-10、CXCL1、CXCL2、CCL2のmRNA発現量において非投与群と比較して、TRPV4阻害薬投与群では有意な低下がみられ一定の効果が確認できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人工呼吸誘発肺障害(VILI)の発生機序は、局所的な肺胞の過膨張による損傷が原因とされ、肺胞上皮の損傷や、それらによって放出されるメディエータによる障害も考えられているが、はっきりとした要因は明らかになっていない。本研究では、敗血症ラットモデルにおいて、圧刺激で活性化する TRPV4 チャネルを阻害することにより、炎症性サイトカイン・ケモカインが低下することを確認できた。これは、VILI のメカニズム解明に一定の寄与をするものであり、敗血症における TRPV4 の役割について明らかにすることが、学術的にも医学的にも必要であるとの示唆を与える。
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