研究課題/領域番号 |
18K16480
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
西村 杏香 (東南 / 東南 杏香) 神戸大学, 医学部附属病院, 医員 (70803857)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 2型糖尿病モデルマウス / 周術期合併症 / ノルアドレナリン / 術後認知機能障害 / 術後せん妄 / 周術期行動変化 / Surgical stress / Type 2 diabetes mellitus / Hyperactive behavior / 2型糖尿病 / 手術侵襲 / 術後の活動性変化 / 糖尿病 / 高脂肪食 / 認知機能障害 |
研究成果の概要 |
本研究は、糖尿病における術後認知機能障害の発生機序について明らかにすることを目標とし、2型糖尿病モデルマウスにおいて手術侵襲が術後の行動に与える影響について調べた。高脂肪食を摂食させた2型糖尿病モデルマウスを作製し、手術侵襲前後での行動評価および海馬におけるアドレナリン受容体のmRNA発現量、ノルアドレナリン濃度を測定した。結果、2型糖尿病モデルマウスにおいて、手術後には手術前に比較して、活動性が有意に低下し、海馬のノルアドレナリン濃度が有意に減少した。よって、手術侵襲は2型糖尿病モデルマウスの活動性、海馬のノルアドレナリン濃度に抑制的な影響を及ぼすことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
昨今、糖尿病患者は増加し続けており、手術を受ける糖尿病患者も増加している。糖尿病は周術期における術後認知機能障害のリスク因子であり、予後不良に繋がるが、その病態機序は未だ明らかではない。本研究結果から2型糖尿病モデルマウスにおいて、手術侵襲は術前に比較して術後の活動性を低下させ、海馬のノルアドレナリン濃度を減少させた。よって、糖尿病の病態において手術侵襲は行動と海馬のノルアドレナリン濃度に抑制的な影響を及ぼす可能性が示唆された。今後、糖尿病患者における術後せん妄など周術期の精神活動変化への研究に繋がる可能性がある。
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