研究課題/領域番号 |
18K16490
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
堀 耕太郎 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 講師 (60735827)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 麻酔 / CRACチャネル / パッチクランプ法 / カルシウム / 抑制性神経細胞 / ノックアウトマウス / 人工授精 / アストロサイト |
研究成果の概要 |
今回の研究で全身麻酔薬による短期記憶障害の作用機序として、海馬抑制性神経細胞に分布するCRAC (Calcium-release activated calcium)チャネルに重要な働きがある事が示唆された。海馬CA1領域の網状分子層と放射状層との境界に存在する抑制性神経細胞でのCRACチャネルがセボフルラン麻酔による活動電位の発生に関わっており、そこでのCRACチャネルの不活性化が活動電位の発生を抑制することで、セボフルラン麻酔による記憶障害からの早期回復を促している可能性が考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
全身麻酔薬の作用機序は未だ不明な点も多いが、中でも全身麻酔後の短期記憶障害は術後せん妄や認知機能障害との関わりが示唆されているため、臨床上非常に重要なテーマである。今回、我々の研究からセボフルラン麻酔による短期記憶障害の作用機序として、海馬抑制性神経細胞におけるCRACチャネルが重要な役割を果たしている可能性が示唆された。さらなる詳細な作用機序等が解明されれば、現在米国で臨床試験がなされているCRACチャネル阻害薬の臨床応用等、今後の発展が期待される。
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