研究課題/領域番号 |
18K16499
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
森 啓介 日本医科大学, 医学部, 助教 (60809375)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 全身麻酔 / セボフルラン / プロボフォール / 遺伝子発現解析 / c-Fos / 全身麻酔薬 / プロポフォール / 網羅的遺伝子解析 / 全身麻酔薬の作用機序 / 脳神経活性化部位 / 網羅的遺伝子発現解析 / 遺伝子変化 / 網羅解析 / 術後認知機能障害 / 術後脳機能障害 |
研究成果の概要 |
全身麻酔薬として、一般的に使用されている吸入麻酔薬セボフルラン、静脈麻酔薬とプロポフォールによりラット脳における神経活動に変化を生じた脳領域を同定した。その脳部位としてカジェハ島、扁桃体、手綱核、視索上核、前庭神経核、孤束核、下オリーブ核、脚間核が確認された。またこれらの領域から4領域(外側手綱核、内側手綱核、前庭神経核、孤束核)に選定し遺伝子発現解析を行った。それぞれの領域で麻酔投与により数%の遺伝子変化を認め、麻酔薬間により変動遺伝子に差異を認めた。また2つの麻酔薬の変動遺伝子の差異から術後悪心嘔吐や術後覚醒時興奮などの術後副作用の発現に関与している可能性が考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
全身麻酔薬が脳に作用する詳細な部位を同定し、その部位における遺伝子発現変化網羅的に調査した研究は少ない。全身麻酔の作用機序および副作用機序の解明のために,①全身麻酔薬(吸入麻酔薬セボフルラン、静脈麻酔薬プロポフォール)による全身麻酔により神経活動の活性化が惹起される脳領域の同定、②その領域での遺伝子発現の網羅的解析を詳細に調査した。本研究は、麻酔が脳および神経細胞に与える影響の詳細な分子機構解明や, ひいては術後脳機能障害などの合併症の全容解明に資すると考えている.
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