研究課題/領域番号 |
18K16505
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
川口 哲 旭川医科大学, 医学部, 助教 (60814217)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 敗血症 / 敗血症性心機能障害 / β3アドレナリン受容体 / 心筋エネルギー代謝 / iNOS / NO / ミトコンドリア機能 / 脂肪酸代謝 / リポポリサッカロイド / 敗血症性心筋症 / 心筋代謝 |
研究成果の概要 |
本研究では、敗血症マウスモデルにおいて、β3アドレナリン受容体(β3AR)遮断薬を投与する事で、心機能障害および生存率を改善する事を証明した。敗血症における過剰な誘導型NOS(iNOS)や一酸化窒素(NO)は、心筋エネルギー代謝障害を引き起こす。β3AR遮断薬は、敗血症性心不全における脂肪酸代謝障害、ミトコンドリア機能障害を改善し、心筋ATPを改善した。さらに、β3ARは、独自のiNOS調節機構を有しており、β3ARから生じるiNOS、NOをレギュレーションする事で、敗血症の心機能障害を抑制できる可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
重症敗血症の死亡率は高く、その主な合併症として敗血症性心機能障害が挙げられるが、その治療法はわかっていない。敗血症の心機能障害は、過剰な誘導型NOS(iNOS)や一酸化窒素(NO)による、ミトコンドリア機能障害、心筋エネルギー代謝不全が原因と考えられている。本研究では、敗血症マウスにβ3アドレナリン受容体遮断薬をする事で、敗血症の心筋エネルギー代謝を改善し、その生存率を改善する事を証明した。β3受容体は、iNOSやNOの発生に関わっており、敗血症性心不全の治療ターゲットとなる可能性がある。
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