研究課題/領域番号 |
18K16522
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
丸橋 孝昭 北里大学, 医学部, 講師 (10772478)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 心肺蘇生 / 循環補助デバイス / 軸流式 / 小型軸流式心肺補助装置 / 心室細動 / 体外循環 / 循環平衡 / 院外心停止 / 体外補助循環 / 小型軸流式ポンプ |
研究成果の概要 |
小型軸流式循環補助ポンプは、左室補助を目的として現在普及しはじめており、さらに心臓に対する長期機能温存という点においても有用であることが示されている。迅速なカニュレーション、左室ベント、脳循環の維持や中枢への効果的な酸素化血流の供給といった心肺蘇生において、生命予後・神経予後を改善させるのに欠かせない要素も兼ね備えており、この軸流式ポンプの心肺蘇生への応用を検討した。結果、左室補助デバイスではあるものの、一定の条件下に心停止下にも頸動脈圧や体循環圧を維持することが可能であり、新しい心肺補助法として利用できる可能性を見出すことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在行われている循環補助デバイスであるECMOを用いた心肺蘇生法(ECPR)では、カニュレーションに伴う合併症や時間的制約などいくつかの問題があり、その効果は頭打ちの状態であった。今回の検証によって、ECMOよりも迅速に挿入できる軸流式循環補助デバイスが心肺停止状態においても効果的に作用することが証明できたことから、ECPRに代わる新たな心肺蘇生法として臨床的にも十分に応用可能であり、最終的には心肺停止患者の生存率や神経予後を改善が期待できると思われる。
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