研究課題
若手研究
2018年度は、ラットを用いた敗血症病態の動物モデルにおいて、比較的細胞回収が容易な血液中、及び腹腔内マクロファージのmiRNAの遺伝子発現の変化を観察した。LPS投与により敗血症モデルを作成し、経時的なmiRNAの定量評価を施行した。(敗血症ラットモデルから回収しmiRNAの発現を、次世代シーケンサーを用いて網羅的に解析した。)2019年度は、引き続きLPS投与により敗血症ラットモデルを作成し、ラットの血液中及び腹腔内から、骨髄性免疫抑制細胞を標識抗体で細胞分離回収し、small RNAを抽出し経時的な変化をコントロール群と比較観察した。
1つのmiRNAが複数の遺伝子の発現に関与していることから、今まで1つのタンパク質の発現変化で説明が出来なかったCommon Diseaseの病態解明、バイオマーカー、治療薬としてmiRNAの解析は期待できる。報告者らは、敗血症病態時の骨髄由来抑制細胞が産生するmiRNAが重要な役割を担うと考える。
すべて 2020 2019
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件)
Scientific Reports
巻: 10 号: 1 ページ: 4874-4874
10.1038/s41598-020-61809-2