研究課題/領域番号 |
18K16529
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
澤田 悠輔 群馬大学, 大学院医学系研究科, 助教 (90805897)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 熱傷 / 間葉系幹細胞 / 間葉系幹細胞培養上清 / 創傷治癒 |
研究成果の概要 |
C57BL/6マウス(8-9週齢)を用いて、マウス骨髄由来間葉系幹細胞(MSC)を作成した。湯浴法によるⅢ度熱傷モデルマウス(20%TBSA)に対して、MSC培養上清100μlを熱傷受傷直後から5日間連続して静注した。熱傷受傷から7・14・21日後に熱傷皮膚の肉眼的解析を行った。その結果、生理食塩水を静注したコントロール群と比較して、MSC培養上清投与群では、局所の熱傷皮膚病変が肉眼的に改善する傾向があることが明らかになった。MSC培養上清の投与によって、重症熱傷が早期に治癒できる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
重症熱傷における全身の侵襲後免疫不全や炎症反応に対して画期的な治療法は未だに開発されていない。本研究成果は、重症熱傷症例に対して、骨髄由来間葉系幹細胞(MSC)そのものではなく、MSC培養上清のみを用いても治療効果があることを示唆している。MSCは体性幹細胞であり、倫理的な問題や安全性の問題が比較的少ないとされ、すでに他の疾患でも臨床応用されている。さらに、MSC培養上清だけでも重症熱傷に対して治療効果があるのであれば、治療が困難な熱傷患者に対して、より負担が少なく効果的な治療を行える可能性があり、その学術的意義や社会的意義は大きいと考えられる。
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