研究課題/領域番号 |
18K16531
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 順天堂大学 (2022-2023) 東京医科歯科大学 (2018-2021) |
研究代表者 |
長島 道生 順天堂大学, 大学院医学研究科, 教授 (00422056)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 筋萎縮 / ICU-acquired weakness / PICS / 筋弛緩薬 / アセチルコリン受容体 / 集中治療 / 筋弛緩薬残存 |
研究実績の概要 |
重症患者に生じうる筋力低下や筋萎縮 (ICU-acquired weakness) により、集中治療室や入院期間の長期化に陥り、自宅退院困難、死亡率の増加、医療費・ 介護 費用の増加が生じる。近年、集中治療室に入室する高齢者は増加し、高齢者は特に筋力低下や筋萎縮が生じやすいとされている。そのため筋萎縮は医療における 重大な問題となりうる。しかし重症疾患に関連する筋萎縮のメカニズムや治療法はほとんど解明されていない。この重症患者に生じる筋力低下と筋委縮の病態の 解明のため動物実験による研究を行い、2018年度は研究代表者が第二著者として論文を発表することができた。この論文では、動物実験で下肢を不動化すること で筋力低下と下肢筋肉重量の低下を引き起こし、さらに加熱処理し不活性化した細菌を静注し全身炎症のモデルを作成した。この不動化モデルと全身炎症モデル を用いた動物実験で、α7アセチルコリン受容体のアゴニストを用いることで、体重の減少率や筋肉の減少率が改善することを示すことができた。 新型コロナウイルス感染症でICUに入室した患者に退院後に生じる身体障害、認知機能、精神障害である集中治療後症候群(PICS)の多施設共同研究に参画し2022年 度に論文を共著者として発表することができた。この国内研究では、新型コロナウイルス感染症でICUに入室し人工呼吸管理を受けた重症患者の退院後6ヶ月の調 査を行い、PICSの有病率は58.6%で、46.6%が認知障害、31.9%が精神障害、21.9%が身体障害を有することが判明した。身体障害には、肺機能障害、神経筋障害、全般的身体機能障害があるが、筋力低下や筋萎縮は身体障害の大きな要因 となっていると考えられた。現在共著者として、重症新型コロナウイルス感染症に対する早期リハビリテーションとPICSに関する論文を投稿中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究代表者の研究業務以外の業務(病棟管理、集中治療室長としての業務など)の多忙により研究はおくれている。
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今後の研究の推進方策 |
長期ICU入室患者のCTで筋肉断面の経時的データの解析や超音波を使用した筋肉の質の解析を検討
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