研究課題
若手研究
臨床において治療効果を発揮するだけの薬物濃度を対象組織で保つために、PK(薬物動態)/PD(薬力学)理論に基づいた抗菌薬投与を行うことが推奨されているが、壊死組織や臓器不全の存在により適わないことも多い。高気圧酸素治療 (HBOT) とはチャンバー内に患者を収容し、大気圧より高圧環境の中で酸素を吸入させることで病態改善を図る治療であるが、感染症における治療効果は十分なエビデンスがない。申請者は本研究において、HBOT施行群は非施行群と比較し、薬物組織濃度が上昇していることを確認し、その要因としてMembrane transporterのGene setが亢進していることが確認された。
本研究の目的は、HBOTによるPK/PDに影響する遺伝子解析を行い、HBOTの薬物濃度増強効果を確かなものとすることである。これは救急領域におけるHBOの普及につながる可能性を持ち、救急分野におけるインパクトは非常に大きい。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (17件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)
The International Journal of Clinical and Experimental Pathology
巻: 13 ページ: 3004-3012
Thrombosis Journal
巻: 18 号: 1 ページ: 3-3
10.1186/s12959-020-00217-y