研究課題/領域番号 |
18K16539
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
室野井 智博 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 助教 (70790997)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | ラマン分光法 / 腸管虚血 / ラマン |
研究成果の概要 |
ラマン分光法は、ラマン散乱光が分子構造に固有であることを利用して得られるラマンスペクトルを用いて物質の分子構造を決定する技術である。腸管虚血に対する腸管生存率の迅速かつ適切な判定や腸管虚血範囲の同定は、生命予後や機能予後に大きく寄与する。われわれは、腸虚血モデルラットにおいて、腸虚血細胞に特異的なラマンスペクトルを同定することにより、ラマン分光法を用いて虚血腸管とその生存率を非侵襲的に同定できるのではないかと考えた。虚血ラットの腸管は、非虚血ラットの腸管と比較しAmideIIIと一致するラマンスペクトラムの発生に差があることが示された。αヘリックス構造の割合が高く、タンパク質組成の変化を示した
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ラマン分光法は特別な前処理を必要とせず, 光のみを用いることで低侵襲かつ無標識で生体組織判断が可能である.本研究において、初めて、ラット虚血腸管におけるラマンスペクトラムの候補となる特徴的なスペクトラムを発見した。AmideIIIに代表されるタンパク質変化が虚血腸管の特異的なラマンスペクトラムであることが示されることで、さらに,ヒトの虚血腸管をin situにおいて診断することが可能となる。本研究により,腸管虚血症に対するラマン分光法を用いた新たな診断方法を確立することで,患者の生命および機能的予後の向上に寄与することが期待される.
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