研究課題/領域番号 |
18K16552
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
高柳 俊作 東京大学, 医学部附属病院, 特任講師(病院)(助教) (90406489)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 血管芽腫 / VHL病 / iPS細胞 / 血管新生抑制 |
研究成果の概要 |
本研究では、当科の血管芽腫手術検体とそれらから樹立されたVHL病特異的iPS細胞を用いて解析することで、新規血管新生抑制療法を構築する事を目的とした。まず、20例の血管芽腫症例の網羅的メチル化解析を行った.新規原因遺伝子候補は同定されなかった。コピー数解析も行うと、悪性の経過をたどった症例で多数のコピー数異常を認め悪性転化に関与している可能性が示された。また、クラスタリング解析を行うと血管芽腫は3つのグループに分かれるかもしれない事も判明した。 VHL 病特異的 iPS 細胞は培養条件により血管芽腫様の腫瘍ができるのは確認されていたが、なかなか安定的に培養するのは困難な状態であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において、残念ながら有意な血管芽腫の新規原因遺伝子候補を同定する事は出来なかった。しかし、本研究において、悪性の経過をたどった症例で多数のコピー数異常が見つかり、従来は良性腫瘍と思われていた腫瘍であっても、コピー数異常により悪性の経過をたどる可能性が示された。また、クラスタリング解析により血管芽腫が3つのグループに分かれるかもしれない事がわかり、従来は単一と思われていた腫瘍であっても、別々の特徴をもった腫瘍である可能性が示された。良性腫瘍であるが血管新生旺盛である血管芽腫の様々な特徴が今回新たに判明し、今後の新規血管新生抑制療法開発につなげられる可能性があると思われる。
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